初日に推した久米詩は、自ら動いて最終ホーム3番手を取った。そこから臆することなくバックまくり。人気の石井貴子を破っての勝ち星は、非常に価値があると思う。
2日目は太田りゆに注目した。
アメジスト予1は山原さくらの番手に入り、高木真備に粘られるも、すかさず出ていって2着に入った。1番車だったので、本来なら初手はもう少し前にいたかっただろうが、7番手を嫌った成田可菜絵が動いたので、山原のカマシにかけた。そして、真備との並走も位置にこだわらなかったから、事なきを得た。
太田に限らずナショナルチームの選手に言えることだが、総じて仕掛けが遅い。レースを読むことも練習してタイムを出すことも、勝つにはとても大切なことだ。脚力に定評がある太田なら、すぐに結果がついてくるだろう。
予2・9R。勝負度胸は梅川風子が一枚上だ。しかし、動く選手も多い。しっかりレースを見極めて、全日本トラック選手権スプリントを優勝した脚力を披露してほしい。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)
◆ヤマコウの予想印 ◎太田りゆ ○梅川風子 ▲佐藤水菜 ☆大久保花梨 △山原さくら