今月3日に行われたガールズフレッシュクイーンは久米詩が、先行する野本怜菜の3番手から外を伸びて制した。

特別選手紹介や優勝インタビューで、ウイットに富んだ受け答えで場内を沸かせていたので、頭の回転が速いなぁという印象だった。

私は詩ちゃんの父(康徳氏・70期=引退)とよく走ったので、彼女の満面の笑みは、お父さんにしか見えなかった(笑い)。

父・康徳さんとのプリントTシャツを着て笑顔の久米詩
父・康徳さんとのプリントTシャツを着て笑顔の久米詩

彼女の一番の魅力は位置取りの良さだと思う。1番車の時は当然として、外枠でも動いて好位を取れるセンスは魅力だ。

例えば前場所の平塚決勝。7番車ながら4番手に陣取る奥井迪をいったん押さえ、前の高木佑真が車間を切りだしたところで前に入る。その後、高木にすくわれた時点で頭を切り替え、高木の先行に乗っていった。

結果的に鈴木美教に粘られて5着に沈んだが、自分が思っていなかった展開でも、即座に頭の切り替えができた。父親に教えてもらったことを生かした。それも、一流になる条件だと思う。

久米は、賞金ではガールズGPに出場することは難しいので、トパーズ(トライアルA)で優勝するしかない。まずは11R。1番車・尾方真生、3番車・奥井を両にらみできる2番車なので、そこをキープして追い込み勝負に懸ける。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)

◆ヤマコウの予想印 ◎久米詩 ○石井貴子 ▲奥井迪 ☆尾崎睦 △尾方真生