初日1Rからスタートけん制があって再発走。再発走させたくないなら、追い掛けるシステムの構築が重要であり、事故点や罰則で縛ることではない。そうすることで、ファンは予想もしやすくなる。早急に改善してもらいたい。

ヤマコウは復調清水裕友の走りに余裕が生まれてくると見込んでいる
ヤマコウは復調清水裕友の走りに余裕が生まれてくると見込んでいる

日競選理事長杯は深谷知広が逃げ、その5番手を新田祐大と清水裕友で取り合った。清水は新田は引くだろうと思い、新田は簡単に中団を渡せないと思い、並走になったのだろう。結果的に両者は勝機を逃したのだが、得るものは清水の方が大きかったように思う。新田は最近ヨコの動きを取り入れ、自在に走るようになった。しかし、清水はやみくもに当たるわけではなく、2角で新田を押し込んだ。ヨコの方程式をきっちり守って勝つことに意味があった。これからも、清水は新田に対して優位に位置取りすることができる。

4分戦の2予A9Rは、清水がライン3車と厚みがある。成績も安定してきたのでレースに余裕がある。その余裕が長い距離を踏むレースにつながり、さらに成績が安定する好循環となっている。三谷竜生、渡辺雄太、長島大介といずれも似たタイプなので、車番と先行してもいいという気持ちが勝敗を分ける。最終的に主導権を取るのは清水だと思う。長島が4番手、三谷、渡辺ラインがそれぞれ続き、地元の諸橋愛はどこまで突っ込めるかのレースだろう。やはりライン3車の厚みは大きい。復調なった清水に期待する。(日刊スポーツ評論家)