90年代にオートレース界を席巻した「セア(エンジンの名称)の申し子」が急逝した。現役オートレーサーの片平巧選手(かたひら・たくみ)が20日、死亡した。49歳。10日まで船橋G1に出場(途中欠場)しており、急死とみられる。死亡理由は親族の意向で非公表。通夜、告別式は親族のみで行う。

 埼玉県出身で85年に船橋所属でデビュー。98年に史上初のグランドスラムを達成するなど、巧みなさばきで片平時代を築いた。MVP3回、賞金王2回獲得。優勝はSG15回、G1・16回、通算80回。通算成績は3709戦1137勝。