片岡賢児(49=飯塚)が鮮やかなスタート速攻を決めて、完全優勝を達成した。優勝は13年12月川口以来、3年8カ月ぶり通算18回目。グレード戦は97年8月飯塚G1ダイヤモンド以来、20年ぶり4回目(G2・2回目、G1・2回)。2着は稲原良太郎、3着は西村龍太郎が入った。

 ベテランが完璧なレースを披露した。トップスタートをビシッと決めて先頭に立つとすぐに独走態勢に持ち込んで完勝した。開口一番、「ちょっと信じられないですね」と話しながらも満面の笑み。「エンジンとタイヤがこの走路(走路温度52度)にマッチングした」と勝因を話した。

 レース運びはそつがなく「自分の突っ込みと自分のコースを守りながらリラックスして走った」と冷静さを失わず最後まで走り抜いた。2着の稲原も「片岡さんの背中がだんだん遠くなった」と脱帽した。「50歳前にいい思い出となりました。この優勝はこれからの励みになります」と今後への自信となったようだ。【大野義孝】