山口裕太(33=広島)が3コースからコンマ07のトップスタートを決め、先まくりに出た2号艇の今井貴士をまくり差しでとらえて、戸田では初、通算4回目のVを決めた。

 17日のとこなめG1で辻栄蔵、18日の平和島一般戦は西島義則が優勝、そして戸田では山口裕太が優勝。18日にプロ野球・セリーグ連覇を飾った広島東洋カープを祝福するかのように、ボート界で広島支部の活躍が超目立っている。

 「出足型一本に絞って調整しようと思ったが、最終日は気温が上がって3日目のままでは合わないと分かった。それで急きょ、ペラをたたき直しました」。

 それが好結果を生んだ。「優勝戦は出足しっかりしていて、いいスタートが切れた。1Mも舟の向きがいい感じで、そこが一番良かったところだと思います」。出足の良さに回り足も来て、しっかり優勝をもぎとった。

 6R発売中に場内で行われた優出インタビューでは「優勝したい!」と話した言葉を有言実行。というのも、A1級の山口は夏前から成績が上がらず2018年前期適用勝率(審査期間は今年5~10月まで)審査期間内の勝率が優勝戦前で5・07しかなく、相当苦しんだ。低迷を打破した優勝は「本当にうれしい。ここから挽回したいです」と、今後に弾みがつくVに終始、笑顔だった。