連載「ROAD TO クラシック」の3回目は、舞台となる浜名湖水面を紹介する。スタンド対岸に富士山も見える風光明媚(めいび)なレース場、その水面特徴などを、クラシックで本紙予想を担当する西日本本社の工藤浩伸記者に聞いた。

<コース特徴>

 中川 工藤さん、浜名湖の水面ですが日本一と言われるほど広く、選手も「走りやすい」と好イメージを持っています。

 工藤 そうです。昨年1年間のイン1着率も49・9%。インが強いのは広い水面で回りしろが大きいのもありますね。

 中川 3月は季節の変わり目。気温が上がれば風もホーム向かいの南風が多くなる。

 工藤 時期的に風がころころ変わりやすいですね。また強い突風が吹くこともある。特に2Mは風をはらみやすいので、注意して回らないといけないし、しっかりかからないといけない。選手からも「そういった調整が重要」と聞きます。富士山が見える時は風が強い。きれいに見えるほど風には注意です。

 中川 注目エンジンはやはり47号機。昨年11月下旬の浜名湖取材で、徳増秀樹選手が強力足に仕上げて優勝したのを見ました。そこからスーパーエース機の動きです。

 工藤 中間整備で激変したんです。徳増選手によるとクランクシャフトの交換が一番効いたんじゃないかと言ってました。浜名湖にしては回転の上がりがすごくスムーズです。それが行き足、伸びの強力さになっているんでしょう。【中川純】

※明日は「注目選手(上)」