橋本佳耶(22=熊本)が大先輩の金言を守り、デビュー4カ月にして初の決勝進出を決めた。

初日は果敢に先行したものの、7着惨敗。レース後に同郷の合志正臣から「力がないのに、1人で足を使っている。力のある選手に後ろで楽をして勝たせるなんて、お金をばらまいているのと一緒」と切り捨てられた。

予2・6Rは、はやる気持ちを抑え、力のある増茂るること荒牧聖未の仕掛けに乗って2着に強襲。「やった!」を連呼しながら大興奮で引き揚げてくると、真っ先に合志に抱きついた。

「行きたくてウズウズしたけど我慢しました。普段、先行しているから、こういう展開だと足が楽でした」。

114期最下位の劣等生が大きな自信を手に入れた瞬間だった。