金子大輔(38=浜松)が巧みなさばきで追い込み大会初制覇を飾った。G1優勝は15年10月浜松の秋のスピード王以来、3年1カ月ぶりで通算5回目。今年優勝は4回目。2着は鈴木圭一郎、3着は森本優佑。

S級1位に2度も輝いた全国屈指の追い巧者が本領を発揮した。S6番手からの攻めは速く、2周2角で3番手に浮上。7周1角で2番手に上がると同周4角でトップに立ち快勝。鈴木もS7番手から追い上げたが、わずかに届かなかった。「Sで圭一郎より先に行けたのが良かった」と勝因を話した。

車は前節浜松(完全V)で新品クランクを投入したのが奏功した。「2節前の日本選手権(準決6着)のときより底上げができたのが大きい」と振り返った。2日目から4連勝を飾り、年末のスーパースター王座決定戦TR戦にいい流れを引き寄せた。次回も当地一般戦(12月1日から開催)で連続Vを狙う。【大野義孝】