松浦悠士(28=広島)が悲願のG3初制覇を地元バンクで決めた。広島勢の優勝は01年藤井久之(55期=引退)以来17年ぶりの快挙だった。

レースは三谷竜生-松浦に単騎の中川誠一郎が続き、中団に小松崎大地-山崎芳仁-和田圭の北日本勢と単騎の諸橋愛、後方に吉沢純平-神山拓弥が構えて残り2周となった。吉沢-神山が上昇すると、小松崎も呼応して先頭に出た。

1度は引いた三谷だったが、打鐘とともに全開発進して先行態勢に入った。3番手以降に小松崎ら北日本勢が続く流れ。中川はこの時点で最後方に置かれて万事休す。三谷のかかりは抜群で、番手の松浦が差し切ってガッツポーズした。

「地元G3優勝は高い目標だったので、達成できて最高の気分。三谷さんが頑張ってくれたし、自分も最後まで踏み切れた。来年はさらなる目標のグランプリ出場を目指して、少しずつ上がっていきたい」。成績に加え精神面でも大きく成長した松浦が、来年は頂点を目指す。【杉森洋一】