吉田凌太朗(25=愛知)が5コースからまくり一閃(いっせん)。見事なスタート駆けで優勝した。2着は6コースの竹井貴史、3着は高倉和士が競り勝ち、3連単は5万5090円と大荒れ。人気のイン渡辺和将は6番手スタートで6着に敗れた。

まさにミラクルVだ。足は優勝戦でも弱め。吉田はスリット同体では勝機がないと自覚していた。「勝つには奇跡的に(スリットで)内がいない展開しかないと思っていた」。その分、スタートに集中。コンマ05の全速ショットで先制すると、内4艇が遅れ、願った通りの展開に。1Mはねじ伏せるような旋回で、竹井の差しも封じた。

デビューから調整に固執せず、旋回力を磨いたことが生きた。「今後の課題はペラ調整です。やっぱり、エンジンが出てないと勝てませんから」と苦笑い。次節は31日からの常滑。持ち前のスタート力、旋回力に、調整力が加われば、師匠・池田浩二を追うように、いずれSG戦線を沸かせるだろう。【東和弘】