【大野義孝のオレに任せろ】

2日目のSSトライアル戦は11Rで青山周平が初勝利、12Rで永井大介(41=川口)が連勝を飾った。3日目のSSトライアル戦で「オレに任せろ」の大野義孝は、11Rの永井を迷わず本命に推す。パワー全開で3連勝を狙う。なお、佐藤貴也は反則妨害のため失権した。

◆11R 年末のVが見えてきた永井のスタート速攻に期待する。今年のSG優出は8月の伊勢崎オートレースGP(5着)だけだが、昨年同様にG1は優勝3回と好調だ。そのうち、3月の山陽では特別G1プレミアムカップでスタート速攻を決め、自身の持つ同大会最多記録を更新する8回目の優勝を飾っている。

今大会の永井は強さを存分に発揮し、連日しっかりアピールしている。初日11Rは、さばき切って6周1角で首位に立ち快勝。2日目12Rは、5枠から会心のスタートを決めて一気に先頭を奪い逃げ切り圧勝した。レース同様に特に目を引いたのは、自身もびっくりの驚異的な上がりタイム3秒322をマークしたこと。05年に現在のタイヤに換わり、同年10月に有吉辰也が6周戦で記録した最高タイムに並んだ。「(同期の)辰と一緒ならうれしいね」と相好を崩した。

近況は車作りに全力を傾けた。2節前の地元ではクランクも換えた。試走も徐々に上がった。前節山陽スピード王では試走3秒27を出し、今大会は同3秒24までアップ。2日目時点での手応えは「クランクがいいのは分かっていたけど、初日レース直前にシリンダーを換えたのが良かった。セットをやってパワーが出たね。まだ少し重いので、何かはするけどね」。さらに車の仕上げに力が入る。

対抗は鈴木の素早い仕掛けだ。池田のスピード戦、若井の巧腕、新井の一発も要注。(3)=(5)-(6)(7)(1)の6点で勝負。