初日12R予選は出場8選手全員の名字が同姓という「鈴木選抜」。これはグレードレースでは初の試みだった。

レースは試走3秒24で断然の人気を集めた鈴木圭一郎が追い上げたが、届かず3着。勝ったのは最後方の8番手発進から抜け出した鈴木清(45=川口)だった。

「まさか、まさかですよ。展開さまさまです」が鈴木清の第一声。ペースが上がらない混戦レースだったため、イン攻めに徹した男に勝利の女神がほほ笑んだ。

「試走から乗りやすかったし、試走3秒24の(鈴木)圭一郎が先行したし、3着までにいければいいかなと思ってたら、あれあれあれって。途中からめっちゃ鼻息が荒くなりました(笑い)」とジョーク交じりで周囲を笑わせた。

「そういえば、前に鈴木姓だけのレースで勝ったこと、あるんですよ」。さっそく調べてみたら、確かに2010年8月13日の普通開催だった伊勢崎オート6Rで「鈴木くん大集合」とタイトルのレースを鈴木清が制していたことも判明。終わってみれば、同姓レースの強さを鈴木清が見せつけた形となった。