S1の鈴木圭一郎(24=浜松)が遠州決戦を制し、連続Vで大会初優勝を飾った。G1優勝は4年連続7回目。

手前から中間の重さを解消するため、準決後に最も自信のあるクランクを投入したことが功を奏した。

自己ベストの上がり3秒324を出してスピードの違いを見せつけた。3番手スタートから先行2車を追い、2周目からは逃げた鈴木宏をマークした。「前で滑らせていたので、冷静にいけばチャンスがあると思った」。言葉通りに5周1角で先頭に立つと、NO・1の勝負服はみるみる後続を突き放した。「昨日の時点では優勝は無理だろうと思っていた。やっぱりクランクは大事ですね。キャブを扱ったのもどんぴしゃで、いい音が出た」。圧勝劇に笑顔だった。「昨年よりいいレースをしてファンの記憶に残るレースを増やし、ずっとNO・1でいたい」。鈴木1強時代が当分の間続くのは間違いなさそうだ。