予選10Rの矢口啓一郎(38=群馬)は、厳しい位置取りで中団を奪うと、すかさず最終ホームからまくって2着。気迫のこもった動きを見せた。

「自転車と体が合ってきて、前回の松戸でようやく戦える状態になった。でも、今日のは思い返すと危なかったですね」。

試行錯誤してきたセッティングも何とか形になった。死にものぐるいで復活にかけてきた思いがようやく実を結びそうだ。

一番弟子の三好恵一郎(99期)は初のS級入りを目指して成績が急上昇中。もう1人の佐々木悠葵は、115期を8位で卒業し、7月にデビューする予定だ。

「みんなで頑張っていきたいし、あいつらが来るまではS級で頑張っていないとね」と、弟子たちの活躍が復活へのエネルギーになっている。