石野貴之(37=大阪)がイン先制から原田幸哉のまくり差しを封じて大会初優勝を飾った。

今年4度目、通算55度目、G1は17年11月蒲郡ダイヤモンドC以来、通算7度目。2着は原田、3着は田村隆信だった。「エンジンが仕上がっていたから勝てました」。満面の笑みを浮かべた。

父・美好さん(引退)が第7、13回大会で優勝したが、貴之はまだ勝ったことがなかった。「絶対欲しいタイトルだった。親父にトロフィーを渡したい」。親子制覇を果たし、父親に最高の恩返しができた。

今回の優勝で900万円を加算。今年の獲得賞金は5300万円を超え、ランク13位に浮上した。年末のナイターSG住之江グランプリ出場へ、大きく前進した。「いい流れになってきましたね。前節からペラ調整の考え方を変えて、結果につながった」。昨年も秋から一気に稼ぎまくり、GP出場をつかんだ。今年も残暑厳しい9月から、石野の反撃が始まる。