ルーキーシリーズ第14戦は、1号艇の馬場剛(27=東京)が制した。優勝は昨年10月の多摩川以来、通算2度目。

2着の佐藤隆太郎との激しい攻防にけりが付いたのは2周2M過ぎだった。コンマ10のトップスタートを決めながら、1Mは佐藤の2コース差しを許した。それでも「珍しく諦めなかった」と、道中で追いかけると、2周1Mで内を突く巧ターンで佐藤をとらえ、2周2Mを先に回って決着をつけた。

当地では一昨年2月に転覆し左腕を骨折した。「ケガしたここで勝てた」。苦い記憶を最良の結果で消し去り、自信を取り戻した。そして「ターン力が必要。練習して上までいきたい」と欲も出てきた。

デッドヒートに敗れた佐藤はピットでレース映像を見て「もうちょっとだった」と悔しそう。馬場も「隆太郎が良かった。自分はしょぼかった。でも、ぎりぎりで勝てた」と安堵(あんど)した。

今節を大いに盛り上げた馬場と佐藤。2人はG1三国ヤングダービー(18~23日)でも速攻で見せ場をつくるはずだ。