石野貴之(37=大阪)がインから逃げてG1通算8回目、若松では同初優勝を飾った。

10Rから強くなった追い風は優勝戦で8メートルを計測。展示から安定板が装着された。進入は展示と同じく枠なりの3対3。石野はコンマ11のトップタイのスタートから1Mを慎重に回り、バックで後続艇を突き放して首位を確定させた。「まさかこんな水面になるとは思わなかったので、1Mは慎重に回ろうと思っていた」。さすがの調整力で、平凡な機歴の28号機を見事に仕上げた。

昨年は11月の桐生チャレンジカップと12月の住之江グランプリを制してSG2冠。MVPに輝いた。「今年もグランプリを目指し、1走1走、大事に走りたい」。今年のG1初戦を飾り、グランプリ連覇へ幸先良く滑り出した。