毒島誠(36=群馬)がコンマ02のトップスタートタイから押し切り、18年11月鳴門以来、通算10回目のG1制覇を果たした。

2着は差した須藤博倫、3着は佐藤隆太郎に競り勝った松井繁。

区切りの10回目Vに毒島は「一つの目標でした」と笑顔で答えた。インからスタートを決め、握って攻めた3枠佐藤隆太郎をがっちりとブロック。「ロケット気味に出ていきました。足は(今節で)一番良かった。スタート放っても持ちました」と完璧な仕上がりだった。「今年初優勝は本当にうれしい。G1の優勝もかなり遠い記憶なので良かった」。これで賞金ランクは4位。来年3月の福岡SGクラシック出場権利も獲得した。

新型コロナウイルスに絶対負けない。レース後、今回の優勝賞金の一部(金額未定)を、日本財団を通して寄付すると発表。今後もファンを勇気づける走りを続けていく。「こういう状況なんですが(優勝戦では)少しはファンの方に元気が出るレースができたんではないかと。うれしい気持ちとそういう気持ちとです。早くファンの方々が戻って来られる環境になると、選手も関係者もファンも喜ぶかと思いますので」。

「ONE TEAM」の精神で、1人のボートレーサーとして社会貢献を惜しまない。