西山貴浩(33=福岡)が、まれに見る大混戦を制した。

前半4Rは大外から鋭角に差して3着。後半12Rは、スタート展示で今垣光太郎が3カドに引いた枠なり2対4だったが、レースでは2コース竹田辰也も引いて驚きの枠なり1対5。イン桐生順平と竹田が競り合い、西山は空いた内を鋭く差して、猛追する今垣を振り切った。

「(1対5は)レースに集中していたので、今、気付きました。面白いレースです。最高です」と笑顔。「スタートはそこそこ伸びるので1艇身を目標に行った。調整は神様仏様瓜生(正義)様にアドバイスをもらった」と同支部の先輩に感謝した。

得点率7・00で予選を5位で突破。準優11Rに向けては「美しく調整、“美調整”します。父ちゃん、母ちゃん、産んでくれてありがとう」と、最後まで西山節が止まらなかった。