渡辺雄太(26=静岡)が復活の兆しを見せた。準決10Rはいったん突っ張られたものの、2角から鮮やかにまくって快勝。上がりタイム11秒2は今開催最速で「中団にも入れなかったけど、引いた後は落ち着いて自分のタイミングでいけました」とホッとした表情を見せた。

昨年終盤は2回連続の落車があり、右鎖骨を骨折し、お気に入りのフレームも壊したが、今年に入ってからはひと場所ごとに上向いている印象。今開催から導入した新車も「もう少しセッティングなどを調整していく」とまだ上積みがありそうだ。最近ではいとこの渡辺栞奈(かんな=24)が選手養成所に合格したのもうれしい知らせ。12R・決勝も諸橋愛を連れ、持ち前のスピードを見せるか。