「競輪の神様」と呼ばれ、歴代最多の通算1341勝を挙げた松本勝明(まつもと・かつあき)氏が6日午後0時9分、悪性リンパ腫のため、療養中の自宅で死去した。93歳だった。

京都府出身で競輪創生期の1949年(昭24)にデビュー。54、55年と2年連続で日本選手権競輪を完全優勝し、当時のビッグレースだった全国都道府県選抜競輪を含め特別競輪を7度制した。62年にはミラノで行われた自転車世界選手権に出場するなど、81年10月に引退するまで活躍した。

通算3191戦1341勝、2着409回、3着286回。引退後は功績をたたえて「松本勝明賞」が創設され、日本競輪学校の名誉教官として後進を育成。96年から16年までは日本名輪会会長を務め、その後は相談役に就任していた。

故人の遺志により、通夜、告別式は家族葬で営まれる。喪主は妻頼子(よりこ)さん。