荒尾聡(39=飯塚)は最後、ゴール前こん身の伸び勝負で首位を狙ったが、わずかに及ばず2着だった。

勝った青山周平とは最後までデッドヒートが続いた。戻ってくると、すぐに青山が「すみませんでした」と道中で大きくはらんだりしたことを、わびに来た。荒尾は「いやいや、大丈夫だから…」とすぐに返事を返した。

ロッカーに戻ると、『すごいレースでした!』と多くの選手が次々にロッカーに来て、感想を述べ合った。荒尾は悔しさまじりも、激闘を終えた開放感からか優しげな表情でねぎらいに訪れた選手に応えていた。

開口一番、出た言葉は「上出来、ですね。こんな走路だったから、はっきりとは分からなかったけど、エンジンは悪くはなかったとは思います」と話した。