山原さくら(28=高知)が予2・7Rでド根性まくりを決めた。

前受けから先行態勢に入った石井貴子に対し、打鐘4角5番手から反撃。まくり切れず、いったんは石井の番手に降りたが、バック手前から番手まくり。合わされながらも最後は意地でまくり切った。

予1・7Rは7着大敗。ファンの期待を裏切ってしまっただけに「何とか勝ててホッとしました」と笑みがはじけた。

大敗の原因が分からず不安を抱えていたが、何とか巻き返して決勝進出を決めた。「石井さんが強くて、いつもすんなり出切れたことはないんですよ。番手にはまったし、そのままなら1着は堅いと思ったけれど、それじゃ悔いが残ると思って仕掛けました。だから気持ちは切れてないと思う」。

足の感触は「まだフワフワして何かおかしい」と本調子ではない。だが、攻める気持ちに迷いさえなければ、決勝では底力を発揮するはずだ。