久田武(47=愛知)がまくり一閃(いっせん)、13年4月の津以来、約8年1カ月ぶり通算5度目の優勝を飾った。

大外枠・江口晃生の前付けに付いていこうとする荒川健太をブロックする形で3コーススローを主張。荒川が大外ダッシュに引きカド受けになったが、4カド前沢丈史の全速スリットの機先を制して握り、スタートを遅れたイン杉山裕也をまくり切った。曇り空で気温が下がりペラを調整。「足は良かった。カド受けでまくられるかもと思ったけどスタートに集中した。先頭に立っても気は抜けなかった。勝負弱いんで」。ピットに引き揚げてくると行き交う選手がみんな、「おめでとう」と祝福の嵐。47歳のベテランは心地よさそうな笑顔を返していた。