平尾崇典(48=岡山)にとって、悲喜こもごもな1日になってしまった。

節目まであと1勝で迎えた前半6Rは、6コースからコンマ01のまさかのフライングに散った。だが、後半の準優10Rは2コースから冷静に差し抜いて、通算2000勝を達成した。

引き揚げてくる時に「(2000勝の)プレッシャーはなくなったが、全く祝えないですね」と苦笑い。若松は98年12月にデビュー初優勝を飾った思い出の地。「関係者にお礼を言いたいし、フライングで迷惑をかけたこともおわびしたい」と頭を下げた。

1996年5月に78期生としてデビューし、25年1カ月、6274走目での記録だが、「今年中にと思っていたが、この時期(6月)に達成できると思わなかった。通過点だと思っているし、1走1走、集中して走りたい」と今後も活躍を誓った。