10月宮島の一般戦、3日目4Rで、見逃せない変化があった。細川明人(46=岡山)が、6枠から3コースを奪い取ったのだ。これだけならよくある話だが、長いレーサー人生でほぼ初の前付け策に出た細川だから話が違う。
レーサー人生を送るにつれ「(最近レースで)どきどきしていない」と感じたのが最大の理由だ。モチベーションを高めるため、何をすべきか考えていると「どうせなら前付けをやったらどうだ?」と、選手仲間からアドバイスがあったという。そこで細川は、6コース進入の封印を決めた。「お客様が見たときに6コースで6着は魅力が無い。なら、潜り込んだ方が可能性はあると思った。(その方が自身の)商品価値が高まる。(とにかく)お客様のために走りたいと思った」。
この一大決心によって、自身の「どきどきしていない」という不満は解消。「ヤングなときは心臓が口から出そうなくらいどきどきしていた。今は1号艇1着狙いの時でしかならない。(それで)絶対に6コースにいかんと決めた」。不惑の年代でボートレーサー魂が再燃した。
誰でも何かに悩んだり、真剣に考えているときは、親友が助けてくれることがある。細川は若かりし頃、岩井繁に救われている。「10~15年前くらいの燃えていたときに、ストレスフリーになる方法を岩井(繁)さんが教えてくれた」。その岩井とは、今でも親交が深い。
コメントが少ない選手として有名な細川だが、レーススタイルに大きな変化が起きたことは、ファンにしっかり伝えたい。進入の駆け引きから、ファンのために全身全霊をかける細川の今後の活躍から目が離せない。





















