ベテランの水谷良和(50=愛知)が、強烈な決め足を発揮した。選抜6Rは中近で稲毛健太の3番手回り。前は山口泰生と鹿内翔で競りだった。水谷は打鐘で前とはぐれてしまったが、1角で追い上げると競り勝った山口にドッキング。「難しかった。打鐘ではぐれちゃったけどラインだし、追い上げないと、って思った。付いてからはちょっと余裕があった。チャンスを生かしたね」。最後は薦田将伍の巻き返しを張りながら直線鋭く突き抜けた。3連単30万円を超えるシリーズ最高配当だった。

11月大宮の落車で状態は万全とは言えない。それだけに「こんなところで勝てるとは思わなかった。これで流れが変われば」と安堵(あんど)の表情。最終日の特選9Rも鋭い差し足に期待だ。