昨年限りで38年の現役生活を終えた松井英幸(57=愛知)の引退報告会が行われた。

世界選プロスプリントで2度も準優勝の実績があり「世界のマツイ」とも呼ばれた名レーサー。86年には中野浩一、87年には俵信之との決勝日本人対決に敗れた。司会のヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)から「中野さんがいなければ、世界チャンピオンですよ」といじられ、場内の笑いを誘った。

思い出のレースには「また、2着(苦笑)」と山田英伸にかわされた85年競輪祭新人王決勝と、「唯一の記念優勝」(松井)になる90年の岸和田G3を挙げた。

第2の人生は未定だが、「競輪に携われれば」と業界に恩返しをするつもりだ。