日刊スポーツ新聞社制定「第36回ボートレース年間三賞」の各賞受賞者が決まった。MVP殊勲賞は、峰竜太(36=佐賀)がSGオールスターを制するなど年間8度Vの好成績を収め、2年連続3度目の受賞を決めた。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、表彰式典は行わない。(データは、日本モーターボート競走会提供)

 

峰竜太が2年連続、3度目の殊勲賞に輝いた。昨年は7年連続の年間最高勝率タイトルを獲得。SGはオールスター優勝を含む5度の優出を果たした。21年もボート界の中心は峰だった。

峰にとって昨年最大の喜びは、5月若松でのオールスター初制覇だ。13度目の出場で最も取りたいSGタイトルを手に入れた。5年連続のファン投票1位という圧倒的な支持に応えた。「夢をかなえて終わった後はもぬけの殻になっていた」という。もちろん、これが最後ではない。「失ったファンもいると思う。取り戻していきたい」。2度目のオールスター優勝、そして年末へ全力を尽くす。

ボートレース以外でも、夢をかなえた。アパレル業界に進出し、昨年夏には福岡市内の商業施設内に「OneDamiano(ワンダミアーノ)」をオープンした。「昔からしたいなと思っていたこと。ファンの方も来てくれるし、店に来てボートを知ってくれる人もいる」という。また、テレビ番組の「相席食堂」に出演。ここでは「4カドの峰」が話題を呼んだ。

活躍の場は多方面に広がり、もうボートレースだけでは収まらない。今年はどんな話題を振りまくのか。峰の言動から目が離せない。

◆殊勲賞 ポイントトップでリードしていた峰が、SGグランプリファイナルを1枠で迎えた。しかし1Mで転覆、ポイントを加えられなかった。瓜生が優勝し白井が2着もポイントは届かず、峰が辛くも逃げ切った。峰はSGオールスターを制するなど年間8度のV。すべてのSGで初日ドリーム戦1枠に座るなど実力、人気ともトップであることを示し、2年連続の受賞を果たした。

◆峰竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日、佐賀県唐津市生まれ。95期生として04年11月からつでデビュー。04年12月福岡で初勝利を挙げ、初優勝は05年11月からつ。G1優勝15度、SGは5度の優勝を誇る、現役最強レーサー。173センチ、51キロ、血液型B。