日刊スポーツ新聞社制定「第36回ボートレース年間三賞」の各賞受賞者が決まった。ハイレベルの争いとなった女子の特別賞は、年末のプレミアムG1クイーンズクライマックスを初優勝した田口節子(41=岡山)が、女子史上初の全24場制覇の功績もあり、9年ぶり3度目の受賞となった。

特別賞は、昨年末にクイーンズクライマックスを制した田口節子が3度目の受賞となった。生涯最高の年間117勝と充実した1年。賞金獲得額こそ遠藤エミ、平高奈菜に続く3位も、女子では初の全24場制覇を果たしたことが大きな決め手となった。

偉業を成し遂げた福岡の地で年末を締めくくった。クイーンズクライマックス優勝戦は、いかにも超攻撃派の田口らしい2コースからの力強いツケマイ。イン平高をねじ伏せる豪快な勝ち方だった。「もっと成長できるように、いろんなことを試しながらやっていきたい」と今後の目標を話した。

◆特別賞 レディースチャンピオン覇者の遠藤エミとクイーンズクライマックス覇者の田口節子の2人で、選考委員会は激論になった。遠藤は獲得賞金女子トップ、田口は同3位だったが9月に女子選手史上初となる全24場制覇を達成。この快挙が決め手となり、田口に決まった。

◆田口節子(たぐち・せつこ)1981年(昭56)1月14日、岡山県岡山市生まれ。85期生として99年11月に下関でデビュー。11、12年でレディースチャンピオンを連覇。昨年12月にクイーンズクライマックスを優勝。昨年9月に女子初の全場制覇を達成。162センチ、45キロ。血液型AB。