日刊スポーツ新聞社制定「第34回オートレース年間三賞」の表彰式は、新型コロナウイルス感染症対策の影響で、昨年に続き今年も中止となった。殊勲賞の全国ランク1位の青山周平(37=伊勢崎)は、リモートインタビューで受賞の喜びを語った。敢闘賞は黒川京介(23=川口)、技能賞は鈴木圭一郎(27=浜松)、女子特別賞は佐藤摩弥(29=川口)が受賞した。

  ◇   ◇   ◇

青山が3年連続4度目の殊勲賞(MVP)に輝いた。「日刊スポーツ三賞は毎年の目標の1つなので、受賞できてうれしいです」。喜びの表情を見せた。

昨年は記録的な活躍を見せた。スーパースター王座決定戦3連覇を飾った。「非常に難しいこと。自分が達成したけど、今でも他人事のようです」。9月の飯塚SG全日本選抜では、節目の通算10度目SG制覇&グランドスラムを達成した。「SGグランドスラムは高い目標だったので、こんなに早く達成できるとは思っていませんでした。すごいことなので、自分を褒めたいですね」。偉業達成を振り返った。21年はSG2度、G1・3度、G2・1度の計6度グレードレースを制した。年間80勝、優出26度、優勝9度とコンスタントに勝利を積み重ね、ファンの期待にこたえた。

14日、JKAから新ランクが発表され、青山は5期連続7度目の全国ランク1位を守った。今年の目標は「毎年、特に目標はないですが、どのレースも大切に最後まであきらめない走りを続けたいと思います。毎回、反省点はあるのでクリアして、1つでも技術を身につけていきたいと思います」。これだけの成績を残しても、レースに対して謙虚な姿勢を崩さなかった。

最後に日刊スポーツ三賞のステータスについては、「(男子は)3人しか選ばれない賞なので、すごく喜びを感じています。それと同時に変な走りはできないので、プレッシャーを感じますね。また来年も受賞できるように頑張りたいと思います」。以前にも増してNO・1らしい風格が出てきた。22年も青山の快進撃は止まらない。