12Rで優勝戦が争われ、船岡洋一郎(35=広島)が、3コースからまくり差してG1初優勝を飾った。通算では15度目、地元初優勝となった。2着は山口剛、馬場貴也が3着が入り波乱の決着となった。

レースは123・456の枠なり。船岡はコンマ12のトップスタートを決めて絞り込み、攻めの姿勢。内枠2艇の抵抗を見て素早く差しに転じた。「2日目のギアケース交換から一変した。足に余裕はあったし、行けると思った」。パワーの後押しで一気に突き抜けた。

大上卓人、村松修二ら強い後輩が出てきたことが一番の発奮材料だった。昨年は7度の優勝を飾りブレーク。今年の大村クラシックでSG初出場。「最初で最後の思いが強過ぎて」フライングを切ったが、G1制覇で「またSGに出られるチャンスをくれた。もうワンランク上に上がれる努力をしたい」。クールな男が熱く決意を話した。