河端朋之(37=岡山)がデビュー14年目にしてG3初制覇を飾った。

中団をキープし、2段駆けした東北勢をひとまくり。2着に阿竹智史、地元新山将史は3着で、初Vを狙った吉田有希は8着に沈んだ。

長年、世界と渡り合ってきた男にしては、遅すぎる初G3だった。「裏(開催)ですけど」と謙遜するが「この点数で優勝できると思わなかった。何より、この状態で決勝に乗れただけで奇跡」と喜びをかみしめた。

ナショナルチームを引退した矢先、重度の腰痛に見舞われた。左足にはしびれも残るほど、満身創痍(そうい)だ。「まだ自力という自力も出せていないが、これをきっかけにまた上位で戦えるように」。

中国勢自慢のスプリンターが、青森から復活ののろしを上げた。【山本幸史】