今年の新マスターズチャンピオン上平真二(48=広島)が、きっちり結果を出した。準優9Rは、インから先に回って、宮地秀祈の2コースツケマイを寄せ付けなかった。「調整を外した4日目から、いい時の状態に戻せましたよ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

ファイナルは2枠で臨む。もちろん1枠=インの新美恵一をあっさり逃がすつもりはない。3枠の江口晃生がシビアなコース取りで揺さぶりをかけても、2コースは譲らない。そう、2コースから鮮烈な差しでイン今垣光太郎の野望を打ち砕いた4月三国プレミアムG1マスターズCPの再現だ。「2コースなら名人差しを見せますよ」と新しく作った新名人シャツを素早く着込んで、満面の笑みものぞかせた。