大波乱で幕開けした。1予1Rは、G1で2勝の渡辺晴智(48=静岡)が最終バック6番手からゴール寸前で内を伸びて勝った。3連単の配当は50万円オーバーとなった。

南関3番手と不利な位置から往年の伸びを見せて、「前の2人に任せただけ。たまたまだよ、運が向いた」とかつてのように謙遜しながらレースを振り返った。

21年後期の2度失格が響いて、22年後期(7~12月)はA級に降格する。「(A級では)簡単に負けるだろうね」と自嘲気味に話すが、今もタイトル戦線の中心にいた頃と同じ鍛錬を続ける。来期にS級初昇格する長田龍拳ら多くの弟子を持ち、5月には娘の栞奈がガールズ122期でデビューした。「弟子を教えることも使命。弟子の存在に感謝している」。まだまだ存在感を示す。