3枠・今井貴士(38=福岡)が、エース7号機の底力をまざまざと見せつけ、今年2度目の優勝を飾った。

優勝戦は3コースからコンマ12の全速スタートから一気に伸びて、竹井貴史、茅原悠紀の内2艇をたたいた。4コース池田浩二に差されたように映ったが、BSで伸びて突き放した。2着争いは池田が制し、3着は3周1Mで石川吉鎬を抜いた茅原が入った。

普段はチルト0度でしっかり合わせるタイプだが、伸びを引きだすためにチルト0.5度に跳ねて勝負に出た。スタート展示では目立たなかったが、本番は恐ろしい足だった。「(7号機を引いて)プレッシャーがあったので勝てて良かった。(池田)浩二さんに差されたと思ったけど、自分の方が出ていくと思った」と振り返った。今後は丸亀一般戦から平和島G1周年になる。「久しぶりのG1でも頑張って、またSGに戻りたい」と力強く宣言した。