KEIRINグランプリ(GP)2度、日本選手権(ダービー)4度優勝などGP・G1で8冠を誇り「先行日本一」「魂」と呼ばれ、ファンに愛された近畿のレジェンドレーサー村上義弘(48=京都)が29日、突如、現役引退を発表した。今月24日からの地元向日町競輪開設記念(G3)を病気欠場した。

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開催中の立川でも村上義弘の引退に衝撃が走った。

▽近畿で村上義弘と連係することが多かった三谷竜生(35=奈良)

目標とする選手の1人。だいぶ僕も怒られましたけど、それがあったからG1、グランプリ(GP)も取れました。まだまだ村上さんの存在感は大きかったし、もう少し教えて欲しかった。寂しいですね。ずっと一緒に戦ってきましたし、いろいろと教えていただきました。それを僕らが下の世代にも伝えていかないと。思い出のレースは(18年)平塚ダービー(日本選手権)の準決。村上さんが1着。僕は3着だったんですけど。いい感じで踏めて決勝もいけそうと思った。そのレースが会心のレースで印象に残ってますね。

▽ゴールデンルーキーの中野慎詞(23=岩手)

本当ですか。まだ会ったことはないんですけど、ちっちゃい頃から知っていた選手。GPも見ていたので。いつか一緒に走ることがあるかなと思ってたので…。一度、一緒に走って見たかったですね。でも雨の中でGPを走ったレースなど、精神力は学ぶことができました。