KEIRINグランプリ(GP)2度、日本選手権(ダービー)4度優勝などGP・G1で8冠を誇り「先行日本一」「魂」と呼ばれ、ファンに愛された近畿のレジェンドレーサー村上義弘(48=京都)が29日、突如、現役引退を発表した。今月24日からの地元向日町競輪開設記念(G3)を病気欠場した。

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▽弟の村上博幸(43=京都)

一番印象に残っているのは、兄が勝った14年の名古屋ダービー(日本選手権)ですね。(SSイレブン問題など)いろいろあった時で、「これが最後かも」と思いながら、レース後の兄の背中を見た記憶が今でも鮮明に残っています。

多くの名レーサーが、GPとかG1などを区切りにする中で、こういう時期にパッと辞めるところが兄らしい。弟の自分にもとても考えられない引き際ですね。本当に偉大な兄でした。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。