12R優勝戦は、人気を背負った稲田浩二(37=兵庫)がイン逃げを決めた。今年3度目、G1も20年9月宮島周年以来3度目、通算44度目。地元での特別タイトル初制覇となり、来年3月に平和島で行われるSGクラシックの出場権を手にした。

進入は枠なりの3対3。稲田はコンマ14の踏み込み。2、3コースはゼロ台と踏み込んできたが、パワフルに伸び返して先マイに成功。バックは早々と独走態勢を築いた。「スタートは結構行ったつもりでしたが、外が前にいましたね。でも、伸び返すと思ったので、しっかり幅を取って回りました。1Mは少し失敗をしたんですけど、舟が返ってきましたね。仕上がりが良かったと思います」。淡々と話す中にも、万全の仕上がりには自信があった。

獲得賞金ランキングは16位(1日現在)まで浮上。年末の大村SGグランプリ出場も視野に入ってきた。「18人というところは夢なんで。ちょっと頑張りたいですね。年末に向けて賞金を上積みしたいです」。夢の実現に向け、静かに闘志を燃やす。