昨年5月にデビューした米丸乃絵(21=福岡)が、初登場の当地で奮闘している。相棒の39号機は複勝率が19・3%と乏しいが、出足が特徴で、前節は日高逸子を優出に導いている。この日9Rは5枠からピット離れで遅れて大外6コースになったが、地元の中田夕貴に競り勝つなど見せ場も十分で3着になった。

整備室に戻ると「戸田はめちゃくちゃ狭いと聞いていたけど、そこまで狭くない。思ったより何とかなるかも。エンジンは乗りやすさがある」と、水面攻略の糸口が見えて安堵(あんど)した。

いつも開催が終わると、競輪選手の父・米丸俊成(熊本72期、A級3班)と電話でレースを振り返ることがルーティン。「父は私のレースを見てくれていて『何であそこで握るんだ、失敗だ』とか、ぶつぶつ言うんです。今度は、私が父に言い返せるよう頑張る(笑い)」。競技は違えど小気味よくさばいて、S級でも追い込み勝負した父をうならせたい。モチベーション確かな米丸が、2日目は1R6枠、7R4枠に挑む。