検車場には、引退を表明した村上義弘にゆかりある選手の姿が見られた。小嶋敬二(52=石川)は「報道された翌日の朝に連絡をもらって、涙声で『いつまでもやめないでください』って言われた。もう1度一緒に走りたかったな…。向日町G3を最後にできなかったのかと聞いたら『(自分の性格では)引退がばれるでしょ』って言っていたな。村上が引退発表したおかげで、俺の引退のタイミングがなくなった(笑い)。まあ、俺は800勝へあと2勝しないといけないからね」と明るく締めくくった。

一方、小倉竜二は「向日町G3を欠場していたし、驚きはなかった。村上さんは格が違うし、辞め時が難しかったと思う。ずっとやるか、スパッと辞めるか、どちらかだからね」。引退を決断した気持ちをくんで静かな口調だった。