願いが通じた。寺田千恵(53=岡山)が、準優12Rで3コース差しを届かせ、1着を奪取。優勝戦2枠を手に入れた。「届け~って思って」と、レース後は上体を伏せ込むポーズを見せ、思惑通りの展開に笑顔がはじけた。

懸命な作業で機力も立て直した。序盤は快調だった舟足が、3日目にやや変調。その後はペラ修正、整備を施した。「電気交換は良かった。伸びは少し落ちたけど、こっちの方がいいね。回った後が速くていい。まだ気になるところがあるので、もうひと整備をしようと思う」。11年連続のクイーンズクライマックス皆勤出場を決めている女子屈指の実力者が、調整の手を緩めずに、勝負勘を研ぎ澄ます。