頭脳プレーがさえた。桐本康臣(43=三重)が、2コースから大胆なツケマイを決め、昨年5月の常滑以来、通算30度目を飾った。

優出8度目にして待望の戸田初優勝にもなった。差した山本修一が2着、地元の中田友也が3着。自身の持つ女子最年長優勝記録更新がかかっていた日高逸子は6着に敗れた。

風を読んだ勝負手がはまった。「急に追い風に変わったので、いちかばちか」。特訓は強い向かい風、展示は無風だったが、本番前に風向きが変化した。日高が1Mで慎重に旋回すると判断し、攻めに徹した。「勝率(複勝率26・9%)より十分動いていた。乗り心地も許容範囲」。機歴以上の仕上がりも勝因につながった。

近況勝率は7点台後半と好調の上に、節目の勝利にも到達した。「(好調なのは)エンジンの引きの良さ、本当に。優勝は30回を目標にしていたので次の目標を探しましょう」と笑った。充実の勢いを維持したまま、2月17日からの次走・津へ向かう。