豊田健士郎(27=三重)が軽快に逃げて、今年3度目の優勝を決めた。2着に大沢風葵、3着に安河内健が入り、3連単は1番人気の決着となった。

コンマ03の冷や冷やスタートでも冷静だった。自分を信じて1Mを先に回ると、後続を突き放すだけだった。地力、機力、経験のすべてが結びついた。「G1の経験が生きました。あの時のペラの形にたたいて、全部の足が良くなりました」と笑顔で分析する。昨年11月の福岡ダイヤモンドカップでつかんだ調整、SGにも出場する選手にもまれた経験は身になっていた。

年下の多いメンバー構成でも相手を侮るようなことはなかった。「ルーキーシリーズは難しいです。でも戦い方は分かっています」。予選で外枠なら前付けも敢行した。臨機応変なスタイルはオール2連対での優勝となった。