昨年11月に四日市G3を制した守沢太志(37=秋田)が参戦している。当時はSS班9人の中で最後にグレードレースを制して、ホッとした表情を見せていた。

今回はSS班では守沢と新山響平、古性優作、郡司浩平の4人があっせんされていたが、古性と郡司が欠場した。

守沢は特選のメンバーを見て「別府ウィナーズから日がなかったが、最低限の練習はしてきた。特選は新山が頑張ってくれると思うので(SS班)2人で盛り上げていきます」と笑った。

実はメンバーの中に対戦を楽しみにしている選手がいる。競輪学校(現選手養成所)で同じ96期で同部屋だった久米良(35=徳島)だ。「刺激になります。彼とはいろいろ話をしてアドバイスもした。でも(特選クラスまで成長して)教え過ぎましたかね」と、うれしそうに笑った。

久米も「同部屋で憧れの先輩です。(守沢が優勝した)昨年11月の四日市準決でも対戦しました。今回も楽しみです」と言いながら、ツーショット写真に納まった。レースでは敵になっても同期の絆は固く、バンク裏でしか見ることができない、ほほ笑ましい光景だった。