12Rで決勝が行われ、松浦悠士(32=広島)が初連係の脇本雄太を直線でかわし、大会初の3連覇を飾った。昨年が史上初の連覇で、3年連続の「夜王」に輝いた。2着は脇本、3着は松井宏佑だった。
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松浦の成長過程には、常に脇本率いるナショナルチームとのライバル関係があった。個の力でかなわない相手をどう倒すか。常に脇本を指針にしていた。初連係といえども、ある意味では知り尽くした存在だったのかもしれない。
スタート直後に関東ラインが飛び出し、脇本は後ろ攻めになった。佐々木が突っ張り先行に腹をくくった打鐘前、脇本もすぐさま始動した。力の差は歴然で、ホーム過ぎには前団をのみ込んでしまう。「すごいかかりでした。バックで後ろを見る必要もないと思った。状態が良かったから抜けたと思います」。
確かに準決の松浦は、今年ベストの動きだった。新山響平の先行、古性優作のカマシを軽々とまくった衝撃は、今大会一番だった。「あのレースが自分の持ち味だと思う。ああいう走りをもっと続けていきたい」。コンディションを上げるために、2月から大好きなスイーツ断ちもしていた。
カタカナの「ケイリン」の求道者・脇本と、漢字の「競輪」の体現者である松浦が手を組む。この意味が分かる者は、2人の並びに心がざわついた。前日16日に「今後の自分の状況を変える可能性もある」と語ったように、リスクがあるのは承知の上での選択だった。
しかし、気持ちに応えて脇本はアグレッシブに走り、松浦は結果を出した。大英断は、吉と出た。【松井律】
◆松浦悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日、広島市生まれ。市立広島工で自転車を始め、競輪学校(現養成所)98期生として10年7月に熊本でデビュー(予選1着、準決3着、決勝2着)。G1は19年小倉競輪祭、20年名古屋オールスター、21年京王閣日本選手権の3冠。G2は20、23年ウィナーズカップ、サマーナイトフェスティバルは21年から3連覇。通算1171戦338勝。通算獲得賞金は8億4777万2911円。168センチ、73キロ。血液型O。





















