感慨深い勝利だった。地元エースの桐生順平(37=埼玉)が、インから踏ん張って逃げ、昨年6月の戸田周年以来、通算57度目、戸田17度目の優勝を飾った。道中接戦を制した黒井達矢が2着、松本純平が3着に入った。

不安定な風が吹いた最終日。優勝戦もレース直前に向かい風に変化した。枠なりの3対3から滝沢芳行がコンマ09のトップスタート。桐生は同15の4番手スタートにはなったが、インから先マイ。鋭く差し迫った黒井を、何とか退けた。「風がどこから吹いているか分からなかったので安心のスタートになってしまった。でも自分なりには行けた」。最善のスタート、ターンで絶妙に対処。予選2位から得た優勝戦1枠のチャンスを逃さなかった。

ウイニングランを終えると、いつにない安堵(あんど)感をにじませた。「ホッとしてます。いろいろ考える面があった中で結果が出たので」。4月児島周年の準優1枠で痛恨のフライング。その罰則など、不安要素を抱える中で、貴重な勝利をつかんだ。

次走はSGオールスター(多摩川)を控える。「今年はSGしかチャンスがない。あと、残りのG1(5月戸田、6月蒲郡)でどれだけできるか」。いばらの道が待つグランプリ出場へ、闘志をかき立てた。