<記者ないしょ話>
平高奈菜は良くも悪くも振り幅の大きいレーサーといえる。07年5月、丸亀でのデビュー戦は、もはや語り草。また5度のフライング2本持ちに、3本持ちが1度。20年6月にはレース中の事故で大けがに見舞われた。それでも、その都度逆境をはねのけ、進化を遂げている。
決して泣き言は言わず、ふてくされない。置かれた状況を素直に受け止め、どうすべきかを考える。それでいて、度胸の良さも持ち合わす。バックボーンとなるのは、気持ちの強さか。
浜名湖は20年にクイーンズクライマックスを優勝も、以降はふるわず。苦手意識を抱えていたが、終わってみれば予選トップ通過からの王道V。改めて、ボートレーサー平高奈菜の奥深さを感じた。
初代最速女王、本当におめでとう。いろんな苦難を乗り越えたのだから、苦手なパクチーも克服できるはず。クセは強いけど、おいしいよ。
【優勝戦VTR】進入は枠なりの3対3。(1)平高奈が中へこみのスリット隊形をものともせずに1Mを先マイ。独走態勢を固めた。3コースから冷静に差した(3)山川美が次位争いをリード。(2)川井萌が再三に渡って握って迫ったが、2周2Mで勢い余って転覆。(4)川野芽が3着に浮上した。
◆平高奈菜(ひらたか・なな)1987年(昭62)7月7日、愛媛県松山市生まれ。100期生として07年5月の丸亀でデビュー。初優勝は10年9月の津。G1初優勝は20年12月の浜名湖クイーンズクライマックス。通算優勝35度。うちG12度。同期には川野芽唯、桐生順平、宮地元輝、鎌倉涼らがいる。159センチ、47キロ。血液型B。





















