リオ五輪出場権獲得が絶望的になったなでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)は、会見で終始険しい表情だった。

 まずは「必ず勝たないといけない勝負どころで、結果を出させてあげられなかった。僕自身の責任は大きい。しかし、あと2試合ありますし、ましてや日本での開催。気を引き締めて選手と戦いたい」と語った。

 この日の中国戦もFW横山の1点止まり。なかなか得点が生まれない現状を問われると「点が取れないのは今日に限らず。ここのところ複数得点が取れていない。運、不運、ありますが、(昨年の)カナダW杯に行った時も得点を挙げることができない現状がある。結果として点が取れなかった深い課題がありますから、今後、なでしこの将来を見た時に大きなポイントになると思う」と明かした。

 日本は15年3月6日のアルガルベ杯ポルトガル戦で3-0で快勝して以来、15年W杯をはさみ、3点以上奪ったことがない。

 得点力不足は深刻だった。

 それでも佐々木監督は「世界で勝てなかったなでしこが3大会(W杯2度、五輪1度)でファイナルに行けたのは事実。3大会が終わって、世界の成長は著しくあった」と振り返った。

 自身の去就を問われると「指導者として僕がいいかどうかは、みなさんの意見をもらうことになる」と話すに止めた。